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2021.11.29
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【会長ブログ 「経営の勘所」 第10回】

   

 ❖ 「問題解決力」「問題発見力」の時代(後編)

 

        株式会社日本マネジメント協会東部

              会長 大内 光郎

 

 某社の社長がこう言っていた。


 「うちの所長は自分のところに関係あるとメモルが、会社全体の
ことはメモラナイ。関心が無い。だから本部にもって来られない」
と。納得である。


 多くの人は全社的或いは全体的なことに眼が行かない。必要性
を説くと分かったようでいて実は分かっていない。相変わらず自
分のことだけなのだ。それは誰か他の人がするのだろう‥と。自
分のことだけやっていればそれはラクなのである。そして彼らは
忙しいと言う。


 例えば、「うちはOJTをやっているから社員研修は要らない」
という経営幹部がいるが、そんな企業に限ってOJTが定着して
いないようだ。元々OJTは定着していないのが実態なのである。


それは何故かと言うと、部下教育が苦手な管理者が多いからであ
る。研修時に「部下教育に自信のある人は?」と質問すると、まあ
自信のある人は10%位ですね。


苦手だから、自分のことに埋没するのである。「名プレイヤー名
監督にあらず」と言われるが、それと同じ
である。


例えば、売りのプロが部下を持つと教育の難しさに気づき、自ら
売ってばかりいるのである。その方がラクなのだ。そして、「俺は
誰よりも売っている、忙しくて教育する時間なんてないよ」とカッ
コウつけるのが落ちなのだ。


 周囲もあの人は売るからナァと変に納得してしまう。そして、
時が経ち部下は育っていなかったということになる。もう初めか
らマネジメント不在なのだ。


 本当に忙しい人は創造性があって、他の人がやらないことをや
るから、或いは部下教育に時間を割くから忙しいのであり、かつ
事務や雑用の処理能力は極めて高く素早い。


つまり最も重要なことに時間をかけているのだ。


 重要なこととは、全体的問題発見と課題設定、創意工夫、部下
の教育、部門の統率
などである。

  ☆彡OJT推進研修のカリキュラムは下記PDFファイルをクリックください。

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