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2022.01.11
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【会長ブログ 「経営の勘所」 第12回】

 

                       ❖今さら聞けない「コーチング」とは何だ?(第2章)

     

株式会社日本マネジメント協会東部  会長 大内 光郎

 

三つ目は、上司と部下のコミュニケーションギャップの問題である。

 

育った時代背景が違うものだから、どうしても価値観というか波長というか、感覚が合わない。上司と部下の立場役割も異なるし、つまり、上司と部下は異文化なのである。

受けやすいキャッチボールのようなコミュニケーションがとれず、暴投したり投げなかったりで、上司も部下もストレスが溜まる。殊に、上司のパワハラ(言葉、態度の暴力)なる言葉が登場したように、傷つきやすいというか打たれ弱い部下が増えているのである。上司も怒鳴ることが指導だと思っているフシがある。

部下のモチベーションを高めることは非常に重要なことである。その基本はコミュニケーションであるが、そのギャップを埋めるには、分かっちゃいるけど結構難しい『相互理解』をすることだ。相互理解の基本は、自分を知り相手を知ることである。

 

四つ目は、多くの上司は部下に指示をする、解答を与えることが部下指導だと誤解している。

ああやれ、こうやれと指示するとか、解答を与えるのが上司の役割だと誤解してるようだああやれ、こうやれでは指示待ち族が増えるだけである。かといって、何もかも部下一任で良いというものでもない。一任はよく言うと権限委譲、悪く言うと放任なのである。

何が何でも育てる!という視点が欠けているのである。

 

五つ目は、解答が見つからない時代だからである。

 

不透明とか海図なき航海時代と言われる現在、ああやってこうやったら解答(成果)が見つかる、とは限らないのである。

解答が見つからない時代だからこそ、考えること、しかも深く考えることが大切なのだ。しかし、彼等は深く考えることが苦手と来ている。表面的というか安直と言うか、直ぐ解答を欲しがるのである。 

 

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