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2022.02.07
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【会長ブログ「経営の勘所」 第14回】

 

❖今さら聞けない「コーチング」とは何だ?(第4章)

     

株式会社日本マネジメント協会東部  会長 大内 光郎

 

Ⅴ.コーチング5つのスキル

 

   では、どうやってコーチングするのかというと、下記の5つのスキルを駆使するのであるが、もっと分かりやすく言うと、『質問と傾聴』を駆使することである。

 

★ペーシング        (相手に歩調を合わせる。基本は『傾聴』の姿勢)

★承認         (部下の人間性の尊重。認める。感謝する姿勢)

★部下の特性認知          (DiSC🄬スタイルに合わせて対応する)

★質問         (拡大質問を活用して部下の言葉をほぐす)

★提案         (部下に選択権を与える)

 

1.ペーシングとは

 

ペーシングとは、部下に安心感を与え信頼感を構築することを言うが、部下にペースを合わせることが基本。ペースを合わせるといっても、全て部下のペースで事を運ぶのではなく、部下の行動特性に合わせリラックスさせることが肝要である。

もっとも、迎合することではない。 

   コーチングの定義に、『質問する』とあるが、コーチングスキルは端的に言うと『質問と傾聴』のスキルである。これを身に付けるだけでもコミュニケーション能力はグッと高まること請け合いであるし、部下指導のみならず会議やミーティングの場でも同様である。

大切なことは、先ず、傾聴の姿勢を身に付けること。

殊に、一方的に喋りまくる経営者や管理者は自己反省して欲しいものである。指導先でよく聴く事は、「うちの会議は社長の一方通行で、何か言うとすぐにバサッと切られてしまうので誰も意見を言わなくなってしまった」という声である。

先日もこんな話を聴いた。「うちの支店長は喋るなんてものではないですよ。この前なんか、4時間のうち3時間半以上喋りまくって、何か質問ないか?ですよ。聴き疲れて誰も発言なんかしませんよ。喋っているうちにいい気分になるのでしょうね」

一方的に仕切るタイプやオシャベリな経営幹部は要注意。大体、喋ってばかりいたら、情報が入らないし相手の考えも入ってこないことを知ることだ。

傾聴のコツは、相槌を打つこと(ふーん、なるほど。うんそうなのか)。相手の言葉を使って話すこと(○○さんが話したように‥‥)。接続詞を使うこと(それで、そして、それから)であるが、顔の表情や声のトーンも大事である。状況によるが、こわばった顔、いかめしい顔、気難しい顔、暗い顔ではね。

声が小さいのもダメ(デカすぎるのもこまるけど)。

不遜な威張った態度は壁をつくってしまう。

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